敦煌の文化旧跡や歴史的逸事(世に知られていない事実)に関する書がこのほど、内蒙古人民出版社から出版された。「敦煌の歴史と出土文物」と題する同書は、敦煌市博物館の李岩雲・副館長の著作。
敦煌市には240か所あまりの文化遺跡があり、その中には、国内外によく知られた莫高窟、陽関、玉門関、漢代長城、鳴沙山・月牙泉などがある。敦煌市博物館には、各種文化財が4000点以上収蔵されており、敦煌の悠久の歴史や輝かしい繁栄の様子が実物を見て確かめることができる。それを見た人々は感銘を受け、はるか遠い昔に思いを馳せる。同書には、「西漢(前漢=前202-後8)古紙についての思考」、「1998年に敦煌小方盤城で出土した木簡による漢代玉門関跡の分析」など50余編20万字近くの論文と百枚近い写真が収められ、敦煌の名所旧跡、所蔵文化財、歴史の逸事が紹介されている。観光者や研究者にとって、敦煌の歴史や文化を理解する上で絶好の解説書となる。
「人民網日本語版」2007年2月13日
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