5月25日から6月3日まで、チベット女性の60年にわたる発展の足跡を写実的に記録したニュース写真展が、北京の中国婦女児童博物館で開催されました。「コスモスの花開く―チベット女性60年記録写真展」です。開幕式には、全国人民代表大会常務委員会副委員長で、全国婦女連合会の陳至立主席、第10回全国人民代表大会常務委員会のライディ副委員長、国務院新聞弁公室の王晨主任などが出席し、写真展を参観しました。
開幕式で、全国婦女連合会党組織副書記の陳秀榕副主席は、「写真展はチベット平和解放60周年を記念したものであると同時に、60年来のチベットの力強い発展と、今日のチベット女性が様々な平等の権利を享受し、総合的資質、生活の質、社会的地位も向上し、名実ともに青海・チベット高原の『天の半分を支える』存在となったことを事実を通して物語るものでもある」との意を表しました。
チベット自治区婦女連合会のツァンムチュン主席は挨拶で、「60年前の旧チベットでは、女性は低級で不潔な存在と見なされ、政治参加や政治議論は許されず、教育や労働・休息の権利は完全に剥奪されていた。チベットの平和的解放、特に民主改革は、女性抑圧の階級的根源を取り除き、女性の社会的地位は根本的に変化し、幸せな生活を送れるようになった」と強調しました。
今回の写真展はチベットの平和的解放以来60年のチベット女性の発展と進歩をテーマに、時代ごとの代表的人物の写真160点余りを精選しました。そのほとんどが初公開です。当時徒歩でチベットに進軍した18軍女性戦士、農奴出身の高級指導幹部、話題の人物、芸能界のスター、チベットの古い文化の伝承者、科学技術の前線にいる新世代なども被写体になっていますが、大半はそれぞれの時代に、それぞれの分野で、進取の気概で大きな功績を残した優秀な女性たちです。
レンズを通して語るチベット女性の人生の物語、これが今回の写真展の趣旨です。異なる時代、異なる文化を背景とした人物の瞬間をとらえることで、平和的解放、民主改革、社会主義建設、改革開放時代のチベット女性の生活をリアルに切り取っています。様々なチベット女性の群像は、男女平等、女性解放、チベット発展のために彼女たちが果たした重要な役割を伝えているのです。
「北京週報日本語版」2011年6月
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