フィンランド北部のラップランドから遠く離れたところに、オーロラの光には満ちていても冬には太陽を見ることのできない氷と雪の世界があります。人跡もまれなその場所には、コルヴァトゥントゥリ山がそそり立っています。山の斜面に不思議な村があります。そこには家や仕事場、馬屋があり、さらには村専用の空港まであるのです。
人々の住む場所から遠く離れたこの村は、数人のラップランドの老人が旅行で偶然通りかかった以外に誰かが来たという話は聞きません。ここを通りかかった老人たちの話を信じる人もほとんどいません。いったい全体、こんなところに村を作る人がいるのでしょうか?そう、サンタクロースのほかには誰もいないでしょう。
ここが、子供たちが書いたサンタクロースへの手紙のあて先です。サンタクロースは白い髭を生やしたやさしいおじいさんで、毎年クリスマスプレゼントを届けてくれます。サンタクロースは奥さんとたくさんの精霊たちやトナカイたちと一緒にコルヴァトゥントゥリに住んでいます。サンタクロースがどんなふうに、そしてどこからコルヴァトゥントゥリにやってきたのかを覚えている人はいません。サンタクロース自身に聞いても無駄です。サンタクロースはただ黙って笑うだけ。もしかしたら自分でも思い出せないのかもしれません。
2010年12月、『北京週報』記者の陳姌はテーマパーク「ICIUMワンダーワールド・オブ・アイス」のイベントに随行して、北極圏にあるフィンランドの都市ロヴァニエミを訪れました。訪問中に撮影した写真で、ラップランドの夕闇に浮かぶホワイトクリスマスをお届けします。サンタクロースの故郷から、メリークリスマス!
「北京週報日本語版」2010年12月24日
|