本誌記者 繆暁陽
北京チベット高校の張梅副校長
北京チベット高校の校門
1984年に中国政府が「経済の発達した内地の省(市)でチベット学校、チベットクラスを設立する」という方針を打ち出した後、内地での学校の設立はすでにチベット教育の重要な補完要素になっている。現在、内地のチベットクラスやチベット学校の在籍生徒数は2万人弱となっている。20数年来、20省の28の学校で相次いでチベットクラス(学校)が設立された。北京市の北四環東路高原街には赤と白に彩られた、まるで小さなポタラ宮のようなチベット風建築物がある。ここがチベット族の子供があこがれる内地のチベット学校の一つ、北京チベット高校だ。チベット族の子供の北京生活について、本誌記者が北京チベット高校副校長の張梅氏に取材した。
北京チベット高校の目標について張梅氏は、「1987年、党中央の『内地で学校を設立し、知力でチベットを援助する』という方策により、北京市は北京チベット高校を設立した。『祖国を愛し、民族の団結を促進し、発展の素質を備えた優秀な卒業生をチベットのために育成する』ことが一貫としてわが校の目標だ」と紹介した。
北京チベット高校が設立されて以来、チベットでチベット族の生徒を募集している。張梅氏は、「2003年以前、わが校は中等部と高等部に分けられていたが、2003年以降、高等学校になった。教育部から下達された計画により、毎年270人を募集している。現在、在籍生徒数は810人であり、大部分の生徒がチベット族だが、ローバ族、メンパ族、チベットで暮らす回族などの少数民族、デン人、シェルパ人の生徒も少しいる。わが校が毎年募集する270人の新入生の中で、チベット自治区の中学校で勉強した後、直接北京に来た中学生は15~20人いる。それ以外の生徒はすべて内地の予科と中学校で勉強したことがあり、中学校を卒業した後、チベットに帰り、普通高校入学統一試験に参加し、点数によって採用された優秀者だ。現在、農民や牧畜民の子女が在籍生徒数の40%を占め、都市部住民の子女は50%余りを占めている」と述べた。
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