「ネズミ」の旧正月グッズは中国文化のシンボル
今、最も人目をひく子年の飾り物と言えば、伝統的な中国文化の特色を持つ「ネズミ」の旧正月グッズだ。北京の大手スーパーでは、さまざまな「ネズミ」柄の祝儀袋や「福」の字、壁掛けなどが見られる。そのうち、中国の伝統的な印花布工芸と結びつけてデザインされた壁掛け人形の「金袋福鼠」は今年の新製品で、大中小の3種類のタイプに分けられ、いっしょに置けば、祝日ムードが更に強く感じられる。
「天成」日用雑貨卸売市場のある店の店主・ジャイさんによると、切り紙細工、対聯などの「ネズミ」グッズは非常に歓迎されているという。「切り紙細工や対聯を貼るのは中国人の春節の伝統的な風習で、このような飾りは毎年よく売れています。客はこれらの旧正月グッズを買って人に贈ります」と述べた。ジャイさんは言いながら、記者にきれいな包装の切り紙細工工芸品を渡し、「これは中国語と英語の説明が付いたネズミの切り紙細工で、中国の切り紙細工の二大故郷を紹介しているので、外国の友達にもプレゼントすることができます」と紹介してくれた。
スーパーや日用雑貨の市場で子年の切り紙細工が売られるだけでなく、一部の大型百貨店やホテルでは子年の祭日ムードを盛り上げるため、大型の切り紙細工を正門に貼り、新春の到来を迎える。「双安商場」百貨店から出てきたばかりのある消費者は、「こうした伝統的な中国文化の特色を持つ装飾品に囲まれてショッピングするのはとても楽しいこと」と語った。
外国のネズミと中国のネズミ、共に新春を祝う
伝統的な中国のネズミと一緒に春節を祝うもう1匹のネズミ、国際的に知れ渡るアニメ界のお客様ネズミがいる。「ミッキーマウス」だ。「双安商場」5階の児童用品売り場で、中国服を着て「おめでとう」と書いたプラカードを手にした「ミッキーマウス」は、とてもうれしそうな様子だ。
人民大学近くの小さな店では、ミッキーマウスがおもちゃの商品棚の最も目立つ位置に並べられている。ここの店員の紹介によると、子年の祭日ムードをいっそう盛り上げる効果があると思い、可愛いミッキーマウスを選んだという。同時に子供の目を引きつけるためだともいう。
「ネズミ」アクセサリーが人気
「ネズミ」柄のおもちゃと旧正月グッズ以外に、有名なアクセサリー店もタイミングをはかってさまざまな「ネズミ」年に因んだ貴金属アクセサリーを出した。先ごろ、国際金価格が連続して上がったこともあり、金のアクセサリーを買うのはまた一種の投資手段ともなっており、これらのゴールド「ネズミ」は発売以降、ずっと人気商品となっている。
あるアクセサリー専門店では、さまざまなゴールドのアクセサリーや置物もショーウィンドウに置かれている。カウンターの店員の紹介によると、この店のネズミ柄のアクセサリーは昨年末に発売し始めたが、今年は子年なので売り上げはずっと好調だそうだ。吊り飾りの中ではユニークな「財源滾滾(財源豊富)」と「老鼠愛大米(ネズミは米が好き)」、また、置き物の中では「福満人間(天下に福が満つ)」と「五穀豊登(五穀豊穣)」などが比較的人気があるという。
「北京週報日本語版」2008年1月25日 |