中国障害者連合会の湯小泉理事長(北京五輪組織委員会副主席)は24日、北京国際プレスセンターで取材に応えた際、「現在までに北京パラリンピックの各競技場に設置されたバリアフリー施設は、いずれも国の規範的要求に達している。うち北京国家体育場(「鳥巣」)など5会場は国際水準を満たした」と述べた。新華社が伝えた。
湯理事長の説明によると、パラリンピック開催時には公共交通専用路線16本が開通し、バリアフリー対応の公共バス400台が運行する。軌道交通路線8本も開通し、123の駅のすべてに車イス対応の乗降口が設置され、エスカレーター42台とエレベーター109台が新たに設けられた。このほか国内初のバリアフリータクシー隊が結成され、万里の長城や故宮博物院などの重要観光スポットではバリアフリーが実現した。
パラリンピックの指定病院22カ所、提携ホテル16カ所は、実際の要求に基づいてバリアフリー改造を行った。五輪組織委はバリアフリーの手引きなどの出版物を発行し、無線補聴器や動画手話翻訳ソフトなどを採用した。
北京パラリンピックでは20カ所の競技場と6カ所の独立した練習場を利用する。いずれも北京五輪で利用した会場で、主にオリンピックセンターエリアと大学エリアに位置している。各会場それぞれに、パラリンピックに対応するための詳細な運営デザインや転換作業プランを制定している。(編集KS)
「人民網日本語版」2008年8月25日
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