北京五輪プレスセンターで中国語の流暢な黒人に注目が集まっている。彼の名前はチャビ(CHABI)、「夏思唐」という響きのいい中国名もある。彼は現在、メーンプレスセンターにある新聞記者の作業場でアシスタントを務める。
チャビさんは西アフリカのベニンで生まれ、中国が好きで16年前に北京語言文化大学に入学し、中国語を学んだ。その後、北京に留まり、輸出貿易の仕事に就いた。「中国文化も好きだし、中国人の明るく、温かい性格も大好き。十数年で全国各地にたくさん友だちができました」と誇らしげに話す。
第29回オリンピックが中国・北京で開催されると聞きつけ、自分の仕事の手はずを整え、迷うことなく北京オリンピック組織委員会のスタッフとなった。「ここは大学のようで、いろいろな国の人たちと接触し、たくさん友人ができた。韓国人2人と、モスクワ出身のロシア人、あと北京の大学生・・・」と大切なものを数えるように指を折りながら、一人一人の友人の「出身」を紹介する。
「北京五輪に向け、彼らと共に、世界各国から訪れる人たちにサービスやサポートを提供できることは、僕にとってとても嬉しいこと」と北京なまりの中国語をあやつり、笑顔で話す。(編集KA)
「人民網日本語版」2008年7月16日 |