最終的に、ロス五輪をボイコットしたのは14カ国だけだった。ロス五輪は経済的にも政治的にも成功を収めた。ユベロス会長は開会式で中国選手団が受けた熱烈な歓迎を今も覚えている。中華人民共和国の選手団が会場に姿を現すと、9万人もの観衆が立ち上がって歓呼の声を上げた。それはオリンピックの新たなスタートを告げる光景だった。ある中国人選手が米国の子どもたちに会いたいと言った時、リー氏は自分の娘2人を彼らと遊ばせた。その時の写真は今も大切にしている。
2年前に米オリンピック委員会と中国オリンピック委員会が協力文書に調印した際、ユベロス会長は中国側の劉鵬会長にロス五輪の聖火トーチを寄贈した。居合わせた人によると、それはとても感動的なシーンだったという。
すでに齢70歳のユベロス会長は今年8月、米選手団を引き連れ、感謝の念を胸に北京五輪に参加する。ユベロス会長はオリンピックを救ったのは北京であり、オリンピックのあり方を変えたのも北京だと考えている。(編集NA)
「人民網日本語版」2008年7月16日 |