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  • 汶川県雁門郷蘿蔔寨村
  • 汶川県雁門郷蘿蔔寨村の村民委員会
  • 祭りを楽しむ人たち
  •  祭りの後、休憩する釈比と村のお年寄りたち。釈比はチャン族の祭司。チャン族で最も地位があり、霊界、神界、人間界の事に通じ、魔除けや病の治療をし、山を祭り願ほどきをする
  • 蘿蔔寨村に住む76歳の老人
  • 蘿蔔寨村に住む釈比の王明全さん(中央)
  • 羊皮鼓舞(羊の皮で作った太鼓を叩きながら踊る民間舞踊)
  •  新集落の建物は鉄筋コンクリート構造で、蘿蔔寨特有のチャン族集落の特徴を保つために、外壁に黄土の泥を塗ってある
  •  蘿蔔寨近くにある龍溪郷連合村東入口にあるチャン族集落の建物。現地の小石や平たい石に黄土の泥を混ぜたもので出来ており、通常2~3階建ての平屋根の建物だ
  • 新しい家を紹介する蘿蔔寨村村民の王宝全さん
  • 靴の敷皮に刺繍する王宝全さんの妻
  •  王宝全さんの妻が1カ月かかって作ったチャン族刺繍の靴。値段は600元
  •  王宝全さんの祖母の代に作られたチャン族刺繍の靴。80年前のものだ
  • 王宝全さん夫妻が結婚の契りを交わした時に妻が王さんに贈った刺繍袋
  • 蘿蔔寨村の少女たち
  • カメラを向けられて恥ずかしがる蘿蔔寨村の少女たち
  •  新集落の建物。蘿蔔寨特有のチャン族集落の特徴を保つために、外壁に黄土の泥を塗ってある
  • 鉄筋コンクリート構造で建てられた新集落の建物
  • 遠くにあるのは旧集落。新集落は蓄電できるソーラーパネルを使っている
  • 現在の蘿蔔寨村
  •  黄土の泥で作る建物は作業に適した天候条件が限られる。毎年4月と9月にしか作業ができない
  • 作業に最適なのは4月。どの家でも修理に忙しい
  •  蘿蔔寨村では、黄土の泥をつき固めて築いた昔ながらのチャン族の集落が「5.12」地震で損壊し、村民らは先祖代々住み続けてきたふるさとを失った
  • チャン族の人々の暮らしを見守ってきた古い木

 チャン族は中国西南部に暮らす古い歴史を持つ民族だ。岷山と岷江の間に居住し、多くが高い山の上で暮らしているため、「雲の中の民族」と呼ばれている。チャン族の主な居住地である岷山山脈は龍門山断裂帯に位置しているため、「5.12」地震発生後、彼らのふるさとは甚大な被害を受け、同時にチャン文化も損なわれた。鮮明な民族的特色を持つ望楼や民居が損壊し、もともと数の多くなかったチャン文化継承者の多くが地震で命を落とした……。
 震災後の再建の中でどのようにチャン族文化を保護し継承していくかが、政府とチャン族の人々がともに直面する問題となった。「5.12」汶川地震3周年にあたって、記者は汶川県の3つのチャン族の村落を取材し、地震で甚大な被害を受けたチャン族文化の現状を追った。