坎児井
主としてトルファン、ハミ、クチャ地区に分布しており、トルファン盆地がいちばん多く、1200ほどある。坎児は井戸の穴という意味で、当地の一種の特殊な灌漑系統である。特徴は地下に水を引く用水路を掘り、深いところにある地下井を浅いところの地下水に変え、最後に地面に引き上げる。坎児井は直井、暗渠、明渠、澇壩からなり、直井はいちばん深いところは70メートルに達し、地下用水路の長さは10キロ以上ある。
坎児井の水は天山の山奥にある雪が融けて流れ出る水で、その特徴は外にあふれず、枯れないことである。坎児井と長城、運河の三者は中国古代の三大人力工事とたたえられている。
「北京週報日本語版」2009年7月29日
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