子パンダの世話をしているスタッフたち
安全なところで食事をする子パンダ
5月12日の地震発生後、震源地にあたる臥竜パンダ自然保護区とは連絡が取れなくなり、16日になってスタッフがヘリコプターで保護区に向かい、やっと保護区の状況が明らかになった。
繁殖基地にあった32のパンダ飼育施設のうち、14棟が完全に倒壊し、18棟が大きな被害を受けた。塀のおかげで大部分のパンダは無事だったが、3頭は行方不明になっている。子パンダは安全的な場所に移されているが、一時的な場所のために窮屈な感じだ。野生のパンダの状況はいまだに分かっていない。
今でも余震が発生し、基地の周りの山も土砂崩れが続いており、パンダの安全は脅かされている。保護区のスタッフのうち5人が亡くなった。しかしその他のスタッフは24時間体制でパンダの安全を守り、周辺の住民をも積極的に援助している。
何十年も心血を注いで立ち上げたパンダの保護システムは、今回の震災で重大な打撃を受けた。同保護区にいる野生パンダは全国の10%、パンダ保護研究センターや繁殖基地にいるパンダは全国の50%を占めている。中国野生動物保護協会は16日に同保護区に50万元を寄付したが、同保護区はさらに多くの援助を待ち望んでいる。
「チャイナネット」2008年5月19日
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