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今のところ、タンチョウは、中国、日本、朝鮮、ロシアなど数少ない国と地域だけに生息している。「5年間にわたるタンチョウ繁殖期に関する野外調査」の統計データに基づき、扎竜湿地に生息する野生のタンチョウは約300羽だと科学者たちは推計している。

扎竜自然保護区は中国では早くからタンチョウの飼育・繁殖・野生化の最重要研究基地となっており、世界で人工飼育のタンチョウの種を最も多く有する保護区だ。設立された1979年から人工飼育を始め、次第に放し飼いの種を育成した。これまでの30年間に人工繁殖させたタンチョウは計800羽を上回っている。DNA鑑定をした結果、その遺伝子は野生のタンチョウとほとんど違いがないことが明らかになった。