パンチェン・ラマ11世はこのほど、「民主改革の成果を大切に-チベット百万人農奴解放50周年記念」と題する文章を発表した。パンチェン・ラマ11世は同文章において、「全国民が初の『チベット百万人農奴解放記念日』を盛大に祝うこの時、パンチェン・ラマ継承者である私の感慨は極めて深い」と記している。同文章の要旨は次の通り。
チベット民主改革によって、1百万人の農奴解放が実現し、政教一致の封建農奴制が撤廃され、チベット農民が自らの主人となり自分の運命を操る新時代がスタートした。同時に、チベットは現代化社会への道を一歩踏み出した。チベット農奴に人間としての尊厳と自由を獲得させたのは唯一中国共産党であったことは、まぎれもない事実である。仏法では、衆生利益(人間や他の生き物、全ての生命を尊び大切にしていくこと)、六道(地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天)輪廻の苦しみからの解脱、四諦(4つの心理)などの教義を説いているが、農奴の解放は、仏教の宗旨に完全に一致するものだ。
中央政府は改革開放以来、チベット工作座談会を相次ぎ4回開催し、チベット経済発展と各種社会事業に関する一連の優遇政策を打ち出した。「国家による直接投資項目、中央政府による財政補助、全国民による一対一支援」方式によって、チベット建設を全面的に支援するための新しい構造を構築し、よりスピーディかつ質の高いチベット経済社会の発展を最大限推進した。
歴代パンチェン・ラマに伝わる「愛国愛教」や「護国利民」という伝統精神を今後も伝承・発揚し、チベット仏教が社会主義社会に適応するよう尽力し、先代パンチェン・ラマの「4つ(中国共産党、社会主義、自分たち民族、自分たちの宗教)への熱愛」方針を堅持していく。祖国の統一、民族の団結、人民の幸福という目的に向け、献身的に力を尽くし、一生を捧げる。
「人民網日本語版」2009年3月23日
|