◇チベット観光業
2007年、チベット観光業は喜ばしい成績を収めた。同年に、チベット自治区党委員会及び自治区政府が「観光業の発展をより促進することに関する規定」を発表し、チベット自治区観光業の成長に効果的な拍車をかけた。と同時に、青海・チベット鉄道による観光業へのサポート効果が強まりつつあり、“世界の屋根、神秘の西蔵”をテーマにしたチベットの設定と宣伝が著しい効果を挙げ、観光業が第三次産業における主導的な地位が日増しに目立ってきている。2007年にチベットを訪れた国内外の観光客は延べ402万9400人に達し、前年より60.4%伸びた。年間の観光総収入は48億5200万元で、対前年75.1%増と大きく伸びた。そのうち、国内観光客は延べ366万4000人で、対前年55.4%増となり、海外観光客は延べ36万5000人(対前年129%増)で、外貨獲得額は1億3500万ドル(対前年131%増)であり、海外観光客の伸び率が中国の中で最も高かった。
◇観光資源
チベットの観光資源が非常に豊富多彩である。チベットの地貌はヒマラヤ高山地帯、チベット南部の河谷地帯、チベット北部の高原(盆地)地帯、チベット東部の高山峡谷地帯に分けられる。草原・湿地・草甸・湖沼・河谷・林海から高原氷河・雪峰・地熱まで極めて豊富で壮麗な自然景観を有している。そのうち海抜7000メートル以上の高峰が50余り、海抜8000メートル以上の高峰が5あり、そのうち、世界最高峰として名を馳せるチョモランマ峰は「地球の第三極」と称されており、アジア四大河川の水源地でもある。
◇観光スポットと観光路線
21世紀に入って以来、チベットは地元特色と民族風格をアピールし、新たな観光スポットを続々と開発した。風景観光・文化観光・民俗観光・生態観光などのコースのほかに、登山・スキー・探検・ジープ・徒歩・乗馬・船漕ぎ・狩猟・魚釣り・熱気球・日光浴・温泉など様々な観光スポットも巨大な発展潜在力を見せている。
◇チベット観光メモ
チベットの平均海抜は1500メートル以上であり、一年通し昼夜温度の差が激しいゆえ、チベット観光には十分な心、体、物資の準備が必要とされる。また、観光者としてチベット地元の風俗習慣への尊重が望まれる。
「人民中国インターネット版」より 2009年3月18日
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