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絶え間なく嘘を繰り出すダライ、今度はどう逃げ道を見出すか

 

ダライ・ラマ14世は数日前、世界の面前で中国の楊潔チ外交部長に対する攻撃を開始し、中央政府を引っ込みがつかなくさせようとしたが、逆に自分が引っ込みがつかなくなるとは思いもよらず、世界の笑いぐさとなった。事態は実にドラマチックな展開をたどった。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。

3月7日、楊外交部長は記者会見での質問に「ダライ側は中国の土地の4分の1の上に彼の言う『大チベット』を建設し、中国の国土を守る現地駐留の中国軍部隊や、世々代々現地に生活する他の民族の中国人を追い出すとしている。このような人間が宗教人だろうか?」と述べた。同10日、ダライ・ラマはインドのダラムサラで行った「チベット蜂起50周年記念」記者会見で、これに強く反応し、「わたしは解放軍はチベットから撤退すべきだと言ったことはない」「わたしは非チベット人はみなチベットから出て行くべきだなどと言ったことはない」と公然と口にしたうえ、感情が高ぶった様子で「みなさん、わたしがいつそのようなことを言ったのか、わたしの代わりに中国外相に聞いてください」「怒りに駆られての言葉か、全くの嘘を言っているのかのどちらかで、彼は証拠を示すべきです」と言った。ダライ・ラマが思いもよらなかったことに、わずか3日後の3月13日、中国の温家宝総理が「両会」閉幕後の記者会見でフランス人記者の質問への回答で、本当にその証拠を示したのだ。温総理は「ダライ・ラマが過去のそうした発言を否定するのは、人心を惑わすものだ。ダライ・ラマが1987年に米国で発表した『チベットのための五項目和平プラン』と1988年にフランスのストラスブールで発表した『ストラスブール提案』は、いずれも中国軍の部隊と軍事施設の西蔵(チベット)自治区からの撤退、漢人の蔵(チベット)区への移住の即時停止、すでに移住した者の立ち退きをはっきりと述べている。動かぬ証拠だ。ダライ・ラマが是正しようとするのは悪くないことだが、否認したくとも否認はできないのだ」と述べた。総理の話に、会場の記者たちからは、納得の笑い声が上がった。

筆者がすぐさまダライ・ラマのこの2つのスピーチを調べてみると、確かに明々白々な、動かぬ証拠があった。「チベットのための五項目和平プラン」第1条には「チベットが平和地帯となるには中国軍の撤退と軍事施設の撤収が必要です」「中国軍が完全に撤退しない限り真の和平プロセスは始まりません」「軍の撤退は、将来チベット人と漢人との間に友情と信頼に基づいた有意義な関係を構築することが可能であることを示す、重要なシグナルです」とある。第2条には「チベット人が固有民族として生き延びるためには、入植政策を中止し、漢人入植者を中国に帰還させることが是非とも必要なのです」とある。「ストラスブール提案」でもダライは「チベットの非武装化を確保するため、地域平和会議が招集されるべきです」と言っている。これらの資料は、楊外交部長の話はダライに濡れ衣を着せるものでは全くなく、「嘘をついている」のはまさしくダライ・ラマ本人であることを示している。

この件は私たちにとって、1つの啓発となった。ダライ・ラマは国外に亡命中、常に情勢の変化に応じ、西側の一部の者の好みに合わせ、人心を惑わす様々な嘘をたえず繰り出しててきた。西蔵の当時の封建農奴主上層が政教一致の封建農奴制の永続のために発動した武装叛乱を「追い詰められた」蔵人(チベット人)全体が「やむを得ず」行った「暴力への平和的抵抗」と言いなし、西蔵の民主改革を「チベット人をこの世の地獄のような苦しみに陥れた」と攻撃し、昨年3月14日に拉薩(ラサ)で起きた殴打・破壊・略奪・焼き討ちの重大な暴力犯罪事件を、中央に不満を抱いた圧倒的多数の蔵人が行った「平和的請願」と言いなす等だ。今回の楊外交部長への攻撃も、ダライ・ラマの無数の嘘の1つに過ぎない。こうした嘘が西側の一部の者の間で需要があるということは、そもそも彼らの期待するものが、西蔵関連の問題で中国に圧力を加えるのに都合の良いものであるということを明白に示している。

この世界において、嘘をつく者は決して珍しくない。珍しいのは、嘘をついてなお「道理は我にありと正々堂々としている」ことであり、さらに珍しいのは、嘘を見破られた後もなお相手の方が嘘をついていると非難し、また新たな嘘を繰り出すことだ。ダライ・ラマが今回どのように逃げ道を見出すか、西側の一部の者がこの一幕をどう論評するか、私たちはしっかりと見つめている。

「人民網日本語版」2009年3月16日

 

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