本誌記者 劉 雲雲
改良牛にエサを与える、養牛専業世帯となったミーマ・トゥンチュさん
50年間、半世紀の間、腹ペコの生活をし、いやというほど辛い目にあってきた農奴が養殖業の専業世帯となり、歴史の証人となった。
ミーマ・トゥンチュさん(75)は今では、チベット自治区江孜県公認の養牛専業世帯で、11頭の牛を飼育している。牛乳や乳製品を売ることによって彼の一家の年収は5000元に達している。そればかりか、彼の家には2ヘクタール余りの耕地があり、ハダカムギ、ダイコン、ジャガイモ、エンドウなどの作物を植えており、食べるものにも着るものにも事欠かない。
今や、彼とその長男一家は300平米余りの二階建て住宅に住み、1階と庭を牛の飼育に使い、2階で家族が暮らしている。家で最もきれいな部屋は経堂で、中にはチベット仏教の仏画である華麗なタンカが掛けられ、荘厳な仏像が置かれている。
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