全国人民代表大会代表で、四川省委員会宣伝部の侯雄飛・副部長は11日に行われた四川代表団開放日のイベントで、「四川のチベット族居住地では外国人の立入を制限している」という話を否定し、九寨溝を含む四川のチベット族居住地は非常に安全で、国内外を問わず人々の出入りを歓迎していると述べた。
11日は四川代表団の開放日にあたり、国内外から97のメディアが取材に集まった。AP通信の記者が「四川の甘孜(カンゼ)や阿バでは外国メディアの取材を制限しているのでは」と質問したところ、侯副部長はこれを否定し、「四川省は国務院の関連規定に厳格に基づき、外国メディアの取材に対応している。いわゆる立入禁止通達を出したことはない。取材の受け手の同意と条件さえあれば取材は可能だ」と説明した。
「外国人の九寨溝への観光を制限している」という質問については、「そのような制限は耳にしたこともない」とし、「その反対で、四川省は九寨溝に国内外の観光客を呼び込もうと、これまでに何度もプロモーションを行ってきた」とコメントした。
全国人民代表大会代表で、阿バ蔵(チベット)族自治州の呉沢剛・州長もまた、九寨溝への立入制限は聞いたこともないと指摘。四川大地震によって成都から九寨溝に向かう途中の橋梁が破損したため、現在一時的に制限措置を講じ、地元住民を含むすべての車両に対し、ナンバープレートの偶数・奇数別に通行規制をかけ、積載量も制限しているが、5月頃にはこれまで通り通行できるようになるという。
「人民網日本語版」2009年3月12日
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