最近発表された「中国サッカー改革発展全体案」は、中国サッカーの春の兆しを感じさせ、長きにわたって「冬眠」していた中国サッカーを目覚めさせる春の気配を思わせるものだった。
卓球を除けば、サッカーは中国人が最も好きなスポーツだろう。国際サッカー連盟(FIFA)の統計データによると、中国のサッカー人口は2600万人に達し、世界一にランクされている。しかし、サッカー大国とも言える国だというのに、競技レベルはずっと思うような状況になっていない。このことは、サッカーを愛し、関心を寄せる国中の人々を大いに悲しませている。
中国サッカーは中国スポーツ界で最初にプロ化改革を行ったスポーツ競技である。1994年のプロ化改革から、2009年に「八百長、闇賭博、審判買収」などが明るみに出るまで、中国サッカーは繁栄、低迷、混乱などの段階を経てきた。2013年6月15日、中国代表はタイとの親善試合で、1対5でタイチームに敗北した。「重病にかかった」中国サッカーはついに大手術の時を迎えた。
2012年に中国の新指導部が発足して以来、国家レベルの改革措置が相次いで講じられ、改革の重要な構成部分として、スポーツが中央政府からきわめて重視されるようになった。サッカーの振興も、スポーツを発展させ、スポーツ強国を築き上げるための重要任務として、議事日程に上がった。
自身もサッカーファンの1人である習近平国家主席は、今年2月に行われた中央改革全面深化指導グループ第10回会議で、「中国サッカー改革全体案」を主張し、これが可決された。会議は、「中華民族の偉大なる復興を実現するという中国の夢は、中国のスポーツ強国の夢と密接な関係がある。サッカーの発展と振興は、スポーツ強国を建設する上で必然的な要求であり、全国民の期待でもある」と強調した。
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