国連は、現時点で73億人の世界総人口が、15年後の2030年には、11億人増の84億人になると予測している。欧州以外の、全ての地域の都市人口が15％増加すると予測されている。中国新聞網が海外メディアの報道を引用して報じた。

第48回国連人口開発委員会会議がこのほど、ニューヨークにある国連本部で開催され、経済と社会事務を担当する呉紅波・国連副事務総長が、潘基文（パン・ギムン）国連事務総長が準備した報告を読んだ。

同報告は、「今後15年、世界総人口が11億人増え、そのほとんどが都市に集中する」と予測し、「現在、世界総人口の半数以上が都市で生活しており、今後15年の間に、その比率がさらに上昇するだろう。さらなる都市化や同情勢がもたらす難題解決が一層緊迫したものになっている」と指摘している。

また、「今後15年の間に、世界の約20億の子供が学校に通う年齢になるのに対し、高齢者人口の比率も15年の12％から30年までには16％に上昇するだろう」とし、「国連は、教育を強化すると共に、それらの人が体裁ある仕事に就けるよう、雇用を創出しなければならない」との見方を示している。

世界の高齢者の比率が今後15年も増加すると予想されていることに関して、同報告は、「国連は、高齢者が十分に能力を発揮し、受けるべき社会的保障を受けることのできる社会を構築しなければならない」と強調し、「国際社会は、継続した発展を遂げられる目標を定めなければならない。重要な要素、特に世界の高齢者や子供の比率の変化や世界の都市化、移民などの分野が、それら目標に影響を与えるだろう」としている。

その他、「2015年、世界の革新を実現するため、世界の全ての国の協力が必要」と呼びかけている。

同会議は、「望む未来を実現する :人口課題を持続可能な開発に統合し、ポスト2015年開発アジェンダに取り入れる」というテーマで、13日から17日まで行われている。（編集KN）

「人民網日本語版」2015年4月16日