本誌記者 池文淑
今年も両会(全国人民代表大会と中国人民政治協商会議)の季節がやって来た。全人代代表、全国政協委員、メディア記者ら様々な顔ぶれが勢ぞろいしているが、中でも注目の的はスターのオーラをまとった有名人の全国政協委員たちだ。
時節柄、何人か例を挙げて、国際的に知られた有名人委員たちが任期内にどのように委員の職責を果たしたかを見てみよう。
姚明氏(元バスケットボール選手)――「専門分野専念」型
姚明氏
3月2日、呂新華報道官は全国政協記者会見で、姚明氏が2014年に提出した『競技大会の許認可を廃止し、スポーツ市場を活性化する』という提案が2015年政府活動報告に盛り込まれたことに触れた。この件は社会的に大きな反響を呼んだ。姚明氏のこの「ダンクシュート」は巷の有名人委員は「お飾り」だという批判を直接粉砕したかのようだった。2013年の両会期間には、姚明氏の『管理体制を改革し、人材選抜を開放し、中国バスケットボールの持続可能な発展を促進する』という提案が好評を博し、元スポーツ選手の政協委員は「お茶を濁しているだけ」というイメージを覆した。2014年4月、隔週協商会議でも、姚明氏はより専門的な角度から『競技大会の許認可を廃止し、スポーツ市場を活性化する』という提案を行い、国務院の指導者から重視された。
|