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北京週報>>社会  
中国ネットユーザー、殺害された日本人人質に同情

 

 2015年1月31日、過激派組織「イスラム国」に拘束されていた後藤健二さんが殺害されていたことを示す動画がインターネット上にアップロードされた。これより前に殺害された湯川遥菜さんを含め、2人の日本人人質が殺害された。

 中国のネットユーザーの多くが新浪微博(ウェイボー)などのソーシャルメディアで日本人人質に同情を表し、冥福を祈った。「 Littlebiu」さんは、「冥福を祈る。天国で信念を守ってほしい」と書き込んでいる。「 suxianqicc」さんは、「安らかにお眠りください。善悪は最後には報いがあると信じる」と哀悼した。また「門神」さんは、「動画を見て心痛に耐えない。痛ましい。天国ではもう苦しみませんように」と書き込んだ。

  強権を恐れない後藤健二さんに敬意を払うネットユーザーもいた。「弧先森的姑娘」さんはウェイボーで次のように書き込んでいる。「『イスラム国』に殺害された日本人ジャーナリストの後藤健二さんは、シリア入りの直前、『何が起こっても責任は私自身にあります。どうか日本の皆さんもシリアの人たちに何も責任を負わせないでください』というビデオ映像のメッセージを残していた。この優しい勇士を銘記する最も良い方法は、彼のしたことを覚えておくこと。恨みより愛の力が勝ると信じる」。また「維拉章保宇」さんは、「『イスラム国』に拘束されていたヨルダン人パイロットのカサースベさん、日本人の後藤健二さんと湯川遥菜さんが、死に直面し、しかも残忍な処刑に直面した際に見せた穏やかで落ち着いた態度にすすり泣いた。彼らは命を失ったが、死に際しても理性的であり、人間としての尊厳を保った。この点について言えば、模範だと言える。敬意を表したい!」とコメントした。

 後藤健二さんが殺害された写真が公開された後、日本のソーシャルメディアでは「後藤さんの笑顔を拡散しよう」という呼びかけが起きた。中国でよく利用されているソーシャルメディア「微信」( wechat)でも、次のようなメッセージが拡散された。「日本人人質事件は最も望まない結末で終わった。10年後に後藤さんに言及する時、それが『あの殺された人』ではなく、『世界の戦争や紛争を報道し、現地の人たちを助けようとした人』であってほしい。後藤さんが殺された時の写真を拡散しないで、彼の笑顔を覚えておいてください」。

 この事件に対し、中国のネットユーザーはずっと事態の動きと日本人人質の安否を気にかけてきた。殺害されたことが確認されると、日本国民と同じく憤慨し、言語道断の「イスラム国」の暴行を非難し、心の底からの命に対する畏敬の念と人道主義精神を示した。(本誌実習記者 劉佳悦)

「北京週報日本語版」2015年2月13日

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