ペルーの首都リマで開幕したCOP20で、中国的要素が人々の注目を集めている。白い色の高い壁、黒い瓦や独特の屋根の形、茶褐色の格子枠の窓、美しい中国画など、徽派建築様式(安徽省の古代建築様式)でデザインされた「チャイナ・パビリオン」は素朴で古めかしい風格の中に清らかな美しさを持つ。このチャイナ・エレメントに満ちたパビリオンは気候会議の一つの見所となっており、同時に長い歴史を持つ中国古代建築文化と伝統を世界に伝えている。
今年の「チャイナ・パビリオン」にはエントランスホールが設けられており、イベントに訪れた各国の友人に、取材やおしゃべり、休憩ができる場所を提供している。中でも、最も特色があるのは古めかしく優雅な長い机とそこに置かれている透かし彫りの筆掛けで、太さの異なる毛筆が数本下がっている。そして、そばに置かれた硯には墨汁ではなく水が入っている。
デザイン担当者によると、練習紙は伝統的な宣紙ではなく中国が開発された「水分が速く蒸発する特殊な紙」だ。水で字を書くと文字は短時間で消え、紙は繰り返して使用することができる。浪費を避け環境にやさしくという理念が込められているのだ。
COP20のサイドイベント「チャイナ・パビリオン」は5日に開館した。これからフォーラムや記者会見、シンポジウムを通じて、世界の人々に中国の低炭素化けの進展、適応能力の向上、気候変動対策への融資、企業活動など各方面の取り組みを紹介し、責任を負う大国としての姿勢を示していくことになっている。(文=張春侠)
人民中国インターネット版 2014年12月6日 |