張掖市小寺廟高齢者デイサービスセンター
かつて医薬会社に勤めていた王秀蘭さんは今年70歳。王さんの生活はとても規則正しい。毎朝5~6時に起床して身体を動かし、昼11時40分までには家の近くの小寺廟コミュニティー高齢者デイサービスセンターで同年齢のおばあさんたちとトランプやマージャンをしたりおしゃべりをしたりして過ごし、午後5時過ぎに帰宅、夕食を食べた後は近所の広場に踊りを踊りに行く。王秀蘭さんにとって、コミュニティー高齢者デイサービスセンターに行くことは日常生活で欠かせない一部分になっている。
「これはコミュニティーがやっている高齢者向けサービスで、昼寝用のベッドがあり、昼には高齢者用の食事まで用意してくれる。肉入りのおかずが一品と野菜のおかずが一品、それに主食もついてたったの8元。周囲の高齢者たちは皆ここへ来るのが好きで、11時には席がなくなってしまうこともある」と王秀蘭さんは言う。
在宅で老後生活を送るという中国人の伝統習慣に合わせ、所属するコミュニティーの高齢者サービスレベルを向上させるために、中国政府は大量の取り組みを行っている。王秀蘭さんが住む張掖市甘州区だけでも、わずか数年間のうちに、設備が整い、サービスが行き届き、環境が一流の都市・農村コミュニティー高齢者デイサービスセンターと活動センターを54カ所建設した。今、類似のデイサービスセンターと活動センターはほとんど全国にある。そのうち大部分は折り畳みベッド、麻雀卓、健康器具などの設備を備え、一部は昼食や医療看護サービスも提供し、さらに機能が整ったところでは定期的に生活の世話やヒーリングなどのボランティア・サービスも行っている。
在宅で老後生活を送るほか、一部の都市・農村高齢者は敬老院や養老院、高齢者リハビリセンターなどの施設で老後を送っている。中国人の経済条件や老後生活に対する観念の変化と、「空の巣」(子どもと同居していない熟年および高齢夫婦だけの家庭)や独居老人数の増加に従って、こうした層の人数はますます増加するようになった。
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