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北京週報>>社会  
W杯幕開け、「攻撃型サッカー」全開

 

ブラジル時間6月14日、レシフェ郊外にあるアレナ・ペルナンブーコ・スタジアムで行われた日本対コートジボアール戦で、コートジボアールはわずか2分の間に2ゴールを決めた。その魔の2分間とピッチに降りしきる冷たい大雨は、日本人サポーターの情熱の炎をかき消したかのようだった。コートジボアールが2対1で日本を制したゲームは、開幕戦から8試合目に当たり、この8試合でのゴール総数は28ゴール、1試合平均3.5ゴールとなった。ゴール数の急増と攻撃型のゲーム展開に沸き返る今大会に、世界中のサッカーファンは目くるめくような興奮を味わっている。人民日報が報じた。

多くのサポーターが、4年前の南アフリカ大会と今大会との比較に夢中になっている。4年前は、「功利主義」「1対0主義」が王道で、「守り第一」に徹する代表チームが多かった。その結果、南アフリカ大会は歴代大会史上、最も「寂しい」大会に成り果て、大会の全ゴール数はわずか145ゴールに終わった。

ところが、今回のブラジル大会では、180度の変化が起こった。強豪同士の対戦、オランダ対スペインでは、熱戦の末、オランダが5対1と快勝した。前評判は低かったコスタリカは、第1シードのウルグアイに3対1で逆転勝ちした。ギリシャも、初戦の相手コロンビアと技術面では決して引けを取らず、4回のコーナーキックのチャンスを得た。

注意してみると、華々しいゴールの数々は、過去の記録をも塗り替えている。開幕8試合目までのゴール数が28ゴールという記録は、1982年スペイン大会にまで遡る。だが、この大会では、ハンガリーがエルサルバトルに10対1という大差で圧勝したため、開幕から8試合で29ゴールという記録が生まれた。さらに記録を辿るには、1958年のスウェーデン大会まで遡らなければならない。今大会のゴールは、数が多いだけではなく、かなり平均的に分布している。0対0の引き分けに終わった試合は皆無で、1対0は1試合のみ。また、8試合のうち、引き分けに終わった試合も皆無だ。

ドイツ、アルゼンチン、ボスニア・ヘルツェゴビナの各代表チームは、「攻めのサッカー」を標榜している。オランダは、守備網はしっかり固めているが、実際はペルシやロッベンなどのフォワードが目覚ましい決定力を見せつけた。また、イタリアのエース、ピルロも、「チームに必要なのは攻撃力」と表明、その主張は対イングランド戦で実証された。このことも、今大会では、各代表チームにとって、技術や攻撃力を重んじる対戦スタイルが主流になっている傾向が見て取れる。攻撃型サッカーが、情熱の大陸南アフリカで全開すれば、世界中のサッカーファンにとって、これほど嬉しいことはない。(編集KM)

「人民網日本語版」2014年6月16日

 

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