中国気象局の統計データによると、今年の全国の平均煙霧日数は、過去52年で最多となり、安徽、湖南、湖北、浙江、江蘇など13の地方では、過去の記録を塗り替えた。
環境保護部(環境保護省)監測司の担当者によると、長江デルタ地域でこれほど深刻な煙霧が発生することは極めて異例な事態で、国内の大気汚染は、北京・天津・河北エリアばかりか、長江デルタ地域でもかなり深刻になっているのが現状という。
環境保護部で環境緊急対策を担当する専門家は、「煙霧に対する緊急措置は、主に省単位で行われており、より広範囲を対象とした緊急排出削減措置は、実行が困難になる。例えば、省と省を日常的に往来する車は膨大な数に上り、全ての車両に対して通行制限を行えば、社会・経済生活の正常な秩序を乱す恐れがある」との見方を示した。各省は今のところ、方案の細分化、省外からの車両と現地車両の区別、市街地での集中的な通行制限などの措置を講じている。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年12月10日
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