超大型の台風30号(ハイエン)は11日午前9時、中国領内に入り、午前10時には勢力が衰え始めた。大陸部に上陸後、徐々に勢力を弱め、午後4時には熱帯低気圧に変わった。人民日報が伝えた。
台風30号は11日午前、広西チワン族自治区に上陸、現地に猛烈な暴風雨をもたらした。その凄まじい勢いによって、多くの家屋が崩壊し、交通網や電力網が遮断され、住民の生産・生活には深刻な影響がもたらされた。
広西南寧気象局は11日午後2時38分、最高警戒レベルの暴雨赤色警報を発令した。広西民政庁災害救済処によると、11日午後2時30分の時点で、北海市海城や銀海など自治区4市8県(市、区)に被害が及び、計2万8900人が被災、802人が一時避難した。台風により1人が死亡、直接経済損失は710万4千元(約1億1500万円)に達した。
海南省では11日午前10時、台風30号による影響はほぼ収束した。今回の台風によって、海南で6人が死亡、3608棟の家屋が崩壊、経済損失は49億3300万元(約806億2100万円)、204万4800人が被災した。
広東電力網によると、11日午前8時の時点で、台風の影響が深刻だった広東電力網内の湛江雷州と徐聞では、10万9千世帯が停電した。
猛威をふるう台風30号に備え、海南省委員会と省政府は、住民20万5800人を一時避難させた。海南省は11日、災害後の各種復旧作業をスタートさせた。
国家洪水・干害防止総指揮部は10日、緊急対策チームを広西に派遣した。4組の緊急対策チームが、海南・広西・広東の各地で、現地当局と協力して台風対策業務を展開した。
気象部門は、「台風30号と寒気の影響を受け、11日から12日にかけて、広西、広東西部、海南、貴州東部、湖南、江西中部の各地で大雨が降り、うち広西東南部と広東雷州半島では暴雨となる見込み」と予想した。中央気象台は11日午後6時、台風青色警報と暴雨青色警報を発表した。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年11月12日
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