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北京週報>>社会  
煙霧で“洗肺”商法が出現 武漢

 

記者が22日に武漢の複数の病院で確かめたところによると、市内を覆う煙霧の影響を受け、呼吸器疾患や心・脳血管疾患の発生率が高まっている。患者数は通常より2、3割多くなっている。「荊楚網」が伝えた。

「煙霧に含まれるチリや顆粒を吸い込んだら肺がんとなるのではないか」と心配する市民は少なくない。一部ではこれを金儲けのチャンスと見て、「洗肺旅行」「洗肺料理」などのコンセプトを作り出す動きもあり、“洗肺”という言葉が注目を集めている。市民の中には、病院に行って肺を洗ってもらおうと考えた人も少なくなかった。

煙霧と肺がんとの関係について、湖北省腫瘍医院胸・骨軟組織外科の徐海洋・主任は次のように説明する。煙霧には多くの有害物質が含まれており、これには、硫化物や窒化物などが含まれる。こうした物質が、人の呼吸とともに呼吸系統に侵入すれば、気管や気管支、肺組織などに直接的なダメージを与える。長期的な吸入は肺がんのリスクを高めることも考えられるが、現在、二者の直接的関係を証明する正確な臨床研究はまだない。

“洗肺”については、武漢の病院でも類似した技術を持つ病院は少なくないが、厳格な適応症標準が決まっており、深刻な肺感染症や肺腫瘍などの治療に主に用いられるもので、普通の市民の要望に応えて“洗肺”することはできないという。さらに肺は簡単に洗えるような器官ではなく、無理に“洗肺”すれば逆にダメージを与えることもある。

武漢市中心病院呼吸内科の趙蘇・主任は、煙霧の日には朝の運動はやめた方がいいと呼びかける。さらに慢性閉塞性肺疾患や慢性気管支炎、喘息などの患者や心・脳血管疾病の病歴のある患者は、煙霧の日には再発や病状悪化の可能性があるため、できるだけ外に出るのを避け、予防に配慮する必要がある。もし出かけなければならないなら、マスクをすることは、有毒物質の吸入を阻む最適な方法であり、大部分のチリや顆粒を防ぐことができる。車を運転する人は窓を閉め、車内の空気の循環モードは内気循環とし、汚染気体の集中を避ける必要がある。(編集MA)

「人民網日本語版」2013年10月23日

 

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