厦門(アモイ)では現在、サービス業や生産型企業など、さまざまな業界で80年代生まれや90年代生まれの若者の姿を見ることができる。それら労働者の多くは「農村戸口」(農村戸籍)を持ち、「新世代農民工」と呼ばれている「出稼ぎ労働者」だ。これらの若者は、その親たちの年代と比べて学歴などの面で優れているため、従事する仕事も多様化するようになっている。海西晨報が報じた。

各企業で働く従業員に的を絞って人道的配慮や心理ケアを行うため、2012年2月から12月にかけ、共産党集美区委員会の宣伝部は集美大学心理カウンセリングセンターの林賛歌教師と共に、集美区の企業312社で働く従業員2239人を対象に「新世代農民工の心理状况調査研究」を実施。アモイの管轄区域で働く新世代農民工の現状や心理状况を調べた。回答者のうち、1257人は1980年以降に生まれた「新世代農民工」だった。

8月30日、「2012年集美区の新世代農民工の心理状况調査報告会」が開催され、企業約100社の人事担当者が参加した。

男性の幸福感が女性より高い

同調査の責任者である林教師は、「集美区の新世代農民工のうち、男性の幸福感が女性より高く、既婚者の幸福感が未婚者より高かった。また、技術系スタッフは地位が高くなるほど幸福感が高くなっているのに対し、マネージャーの幸福感は低かった」とし、「ストレスを抱えると、男性は友人とお酒を飲んだり、おしゃべりをしたりして解消しようとするのに対し、繊細な女性はそう簡単にストレスを解消できない。これは、男性の幸福感が女性より高い原因の一つだろう」と分析している。

一方、心理状况の調査によると、集美区の新世代農民工の76.2%が「正常」だった。しかし、何らかの問題を抱えている人が23.8%いた。同部の関連の責任者は、「2012年から打ち出している『心理オアシス計画』構築の内容を一層豊富にしなければならない。管轄区域内の企業の実際の状況や従業員の必要に応じ、心の健康に関する知識をさらに普及させなければならない。そして、さまざまな活動を通して、新世代農民工が温もりを感じられるようにしたい」と目標を述べた。(編集KN）

「人民網日本語版」2013年9月3日