北京の某メディアから内定をもらった、清華大学新聞・メディア学院の修士課程修了予定の楊倩さん(仮名)は、「就活は確かに辛い。清華大学はネームバリューがあるが、それでも低姿勢でなければならない」と語った。経済参考報が伝えた。
雇用情勢は全体的に安定を維持しているが、経済成長率の低下という状況の中、構造的矛盾は大学生に身にしみるようなプレッシャーを与えている。これに呼応するようにして、大学生の給与に対する期待値が大幅に下がっている。
中国の大手求人サイトの中華英才網が26日に発表した「第11回中国最優秀雇用主調査報告書」によると、2008年から2013年にかけ、卒業後の初任給に対する大学生の期待値には大きな変化があった。同報告書によると、高給(月給5000元以上)に対する期待値は、2013年に大幅に低下した。一方で中等収入(月給2000-5000元)に対する期待値が高まっており、特に2013年には50%を上回った。
このほど発表された一連のマクロデータでは、中国経済の成長率低下が目立つ中、雇用安定が最大の注目点となった。中国人力資源社会保障部がこのほど発表した雇用データによると、今年上半期に都市部で725万人(前年同期比31万人増)の雇用が創出され、通年の900万人という目標の達成率が80%以上に達し、過去最多を記録した。登記失業率と調査失業率は、いずれも安定を見せた。
雇用は経済成長率の低下に影響を受けなかったものの、構造的な圧力が弱まる兆しはなく、大学の卒業予定者の雇用圧力は依然として深刻だ。
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