2日午後1時43分、台湾南投県でマグニチュード(M)6.7の地震が発生した。台湾での年初来最大規模の地震となった。新京報が伝えた。
台湾災害応変センターの最新統計データによると、今回の地震で2人が死亡、1人が行方不明、3人が重傷、18人が軽傷を負った。死亡した2人は、嘉義県と南投県でそれぞれ被害に遭った。
台湾海峡両岸観光交流協会台北事務所の満宏衛・主任は「今のところ、大陸部観光客が被害に遭ったという情報は入っていない。地震発生時 台湾に滞在中だった大陸部の観光客は、840団体・1万8810人(ツアーコンダクターを含む)、うち南投県に滞在していたのは33団体・817人(同)だった」と語った。
また、満主任は「震源は、阿里山や日月潭など有名観光地に近いことから、我々は今後も、大陸部観光客に関する情報の収集に努めていく」と続けた。
台湾高鉄によると、同社は2日午後6時44分に巡回チェックを完了し、全線通常運転に戻ったという。この日、計23本の列車が運休となり、乗客約5万人に影響が生じた見込み。
台湾島の中部にある南投県は、そのほとんどが山岳地帯だ。日月潭のケーブル・カーは、地震の影響で一時運行をストップした。台湾電力は、「地震の影響は、台湾全土の電力網に及ぶことはなかった。台中、南投、雲林、台南など停電が発生した地域も、すでに電力供給は復旧している」と語った。
台湾メディアは、南投県水里郷上安村で大きな山崩れが発生したと報じた。水里郷派出所関係者によると、この山崩れでの死傷者はなし、被害を受けた道路も、すでに片側の通行は可能となったという。
今年3月27日、台湾南投県でM6.1の地震が発せした。同県は、多くの死傷者が出た1999年の「9.21大地震」の震源地だ。台湾地震測報新聞センターは、今回の地震と「9.21大地震」との関係について、「若干関係がある」との見方を示した。
同センターは、「台湾で百年に一度の大きな地震と言われる『9.21大地震』によって、台湾特に南投県の地層構造や地震内在力に対して極めて大きな変動がもたらされた。この動きを調整し、バランスを取るための力が一定期間内に生じることは避けられない。よって、今後もこの地域に地震がたびたび発生する可能性は高い」とコメントした。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年6月3日
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