北京市は今年上半期、東城区・西城区・朝陽区・海淀区など9区を対象として、肺がん・乳がん・肝臓がんなど5大がんの早期発見・早期治療プロジェクトを終了させる方針だ。市衛生局は28日、「北京市がん早期発見・早期治療プロジェクト」を5年前にスタート、年間5万人の高危険群(ハイリスクグループ)を対象に、肺がん・、乳がん・大腸がん・上部消化管(食道、胃、十二指腸)がん・肝臓がんの5大がん無料検診を実施してきたことを明らかにした。また、精密検査が必要と診断されたハイリスクグループに対し、スパイラルスキャン、乳腺マンモグラフィー、大腸内視鏡、胃カメラ、肝臓(腹部)エコーなど各種検査を行い、前がん病変やがん(悪性腫瘍)を発見し、がんの早期発見・治療法の早期検討・早期治療を実現させる構え。北京晨報が伝えた。
がんは、北京市民の死因のトップとなっている。発症率は年1.6%のスピードで上昇しており、年間の新規がん患者は3万7千人あまり、1日当たり104人の市民ががんを発症している計算になる。市衛生局は、5大がん対策として、がんのハイリスクグループの基準設定およびがん自己検診ガイド、ハイリスクグループを対象とした検査一覧、人間ドッグ制度を確立させ、完成後公表する方針という。
「早期発見・早期治療プロジェクト」は、東城・西城・朝陽・海淀・豊台・石景山・懐柔・大興・通州9区に住む市民約30万人を対象に、計画にもとづき、今年6月30日までに全て終了させる。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年4月1日 |