中国環境観測総駅(総合ステーション)によると、2月、中国の74都市の大気の質のうち、基準の範囲以内だった日は54.3%だった。一方、中度汚染は8.7%、重度汚染は10.3%、深刻な汚染は4.2%だった。人民日報が報じた。
2月は1月と比べて、春節(旧正月、今年は2月10日)連休中に工場などが停まり、汚染物質の排出が減少したことや気象条件が改善したことが重なり、74都市の大気の質が基準の範囲以内だった日の割合は22.7ポイント上昇する一方、重度汚染や深刻な汚染の割合は15.7ポイント減少した。ぜんそくや気管支炎を引き起こす微小粒子状物質「PM2.5」の数値が基準を超えた日の割合も27.7ポイント減少。月全体の濃度も34.6%低下した。また、黄砂などが原因で上昇する直径10マイクロメートル以下の粒子状物質「PM10」の数値も基準を超えた日の割合が23.6ポイント下降し、月全体の濃度が33.7%低下した。
一方、春節連休となった2月9-15日の期間中だけを見ると、爆竹や花火を打ち上げる人が急増し、74都市の大気の質が低下。基準の範囲内だった平均日数は54.7%だった。また、大気中の主な汚染物質はPM2.5で、84.4%を占めていた。
大気の質の総合指数を見ると、大気汚染が比較的深刻だったのは、河北省の石家庄市、◆台市、保定市、邯鄲市、衡水市、唐山市、陝西省西安市、新疆ウイグル自治区ウルムチ市、山東省済南市、河南省鄭州市。一方、大気の質が比較的良好だったのは、海南省海口市、浙江省舟山市・麗水市、福建省福州市、西蔵(チベット)自治区ラサ市、広東省恵州市・江門市・珠海市、広西チワン族自治区南寧市、貴州省貴陽市だった。(編集KN)
*◆は刑のつくりをおおざとに
「人民網日本語版」2013年3月14日
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