中国の都市別の「生活に不安を感じない最低月給」に関する調査結果がこのほど発表され、ネット上で関心を集めている。生活に不安を感じないためには、北京や上海など大都市では月給約9千元(約11万4400円)、成都や大連など地方の中核都市では約5千元(約6万3400円)が必要であることが判明した。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
低所得者層が「生活苦」にいつも脅かされている状況は、想像に難くない。彼らの収入は、大部分が生活費に消えてしまい、「とっさの出費」には対応できない。しかし、中・高所得者層の多くも、生活に対して不安を抱いていることが、今回の調査で明らかになった。
ネットユーザー「藍色沙」さんは、民間企業に勤めるホワイトカラーで、月収は約4千元(約5万700円)。 傍から見れば、かなりの高給取りだが、背負っている経済的な負担が大きい。結婚のためにマイホームを購入、長期の住宅ローン返済を抱えており、返済額は月約2千元(2万5350円)に上る。月々のローンを払った残りのほとんどは生活費に消えるため、貯蓄などできる訳がないという。「病気など予想外の事が起きたら、と考えると恐い。診療費はかなりの出費になる」
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