
ジェレミー・リン(林書豪)が米国『TIME』誌の表紙を飾ったことで、世界を席巻している「リン・ブーム」はクライマックスに達した。『TIME』誌の記事タイトルは『LINSANITY――彼がバスケットボールの文化を変えた』だった(LINSANITYはリン(Lin)と狂気を意味する「Insanity」を組み合わせた造語)。「ジェレミー・リン」という名前はたった一週間で世界を駆け巡った。ところがそのしばらく前には、リンはまだ兄の家に居候しソファーに寝ていたのだ。
ジェレミー・リン(JeremyShu-HowLin、中国語名は林書豪)は1988年8月23日生まれ、米国カリフォルニア州出身の中国系米国人プロバスケットボール選手だ。ポジションはポイントガードで、身長は191センチ。原籍は福建省漳浦県で、祖先が台湾彰化に移住、1977年には両親が米国に移住した。ハーバード大学卒業で、主専攻は経済学、副専攻は社会学。在学中は大学バスケットボールチームのキャプテンを務め、ハーバード大チームをアイビーリーグ優勝に導き、NCAAベスト64入りを果たした。卒業後はゴールデンステート・ウォリアーズと契約。ハーバード大卒としては1953年以来、中国系米国人として初めてのNBA選手になった。2011年12月、ゴールデンステート・ウォリアーズ、ヒューストン・ロケッツから相次いで解雇されたが、2011年12月28日にニューヨーク・ニックスと契約。2012年に入ってから突如大活躍し、NBAにおけるアジア系プロバスケットボール選手の新たな模範となった。
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