中国版ツイッター「新浪微博」で生活に役立つ豆知識を毎回紹介しているアカウント「生活小知恵」が1日、「2012年中国新ホワイトカラー基準10項目」を発表、「月給2万元(約24万円)以上」「自宅間取りは2LDK以上」「勤務時間は朝9時から夕方5時まで」「ゆとりあるプライベートタイム」などの基準が打ち出された。発表後ただちに、多くのネットユーザの間で白熱した議論が展開、2万回以上転送され、約3千件のコメントが寄せられた。多くの人が、「この基準をクリアできる日が来るとは考え難い」としみじみと感慨を漏らした。長江商報が伝えた。
「2012年中国新ホワイトカラー基準」は、(1)月給2万元以上(2)エクササイズ・運動習慣がある(3)自宅の間取りは2LDK以上(4)15万元(約180万円)前後の「移動の足」がある(5)特定の友達の輪がある(6)オフィス内での仕事に限定せず、遠隔勤務も視野に入れている(7)勤務時間は朝9時から夕方5時、プライベートタイムにゆとりがある(8)人と違った休日の楽しみ方がある(9)低炭素生活に対する意識が高い(10)特にお気に入りのブランドがある---の10項目。
武漢のある大型民間企業で働く王さん(女性)は、この新基準を見て、「これはCEOの基準と全く変わらない。この基準に従えば、武漢にはホワイトカラーは一人もいないことになる」と感想を話した。ネットユーザの「alexlam1225」さんは、この基準を全て満たすことができるのは唯一公務員だけだと指摘した。一方、特別厳しい基準というわけではないという人もいる。深センのIT会社に勤める王さんは、「周囲には、この基準をほぼクリアしている人が多くいます。特に高い基準だとは思いません」と話した。デザイナー業界で働く李さんは、「大手企業でマネージャークラス以上の肩書を持つ人なら、基準を満たせます。簡単に実現できるものではありませんが、努力目標にするというも良いと思います」と語った。
しかし、大方の人が、「基準をクリアすることは自分には難しい」と考えている。このほか、皮肉った書き込みをするネットユーザもいた。「偉了生活」さんは、各項目に付加条件として、(1)単位=日本円(2)肉体労働(3)故郷の実家(4)地下鉄(5)ネット上の友達(6)家に仕事を持ち帰る(7)異なるタイムゾーンの9時と5時(8)残業(9)自家用車は買えない(10)淘宝モールの偽ブランド品---を付け加えた。(編集KM)
「人民網日本語版」2012年2月2日 |