甘粛省甘南蔵(チベット)族自治州舟曲県で発生した大規模な土石流災害は10日、3日目を迎えた。救助隊員による連日の救助活動の結果1243人がこれまでに救助されたが、702人の死亡が確認され、1042人が依然行方不明となっている。甘粛省衛生庁は同日午後、舟曲県被災地では現在までに、伝染病および食中毒の報告は入っていないと発表した。
記者が土石流が発生した現場に入ったところ、生存の可能性のある住民の捜索活動がひきつづき行われていた。解放軍、隣接する省・地区などの兵士、およびその他の救援者の数千人が、連日連夜の活動を続けている。
甘粛省衛生庁の統計によると10日午後3時現在、舟曲県では負傷者54人が入院した。うち22人は県内で、32人は県外の病院へ搬送され治療を受けている。同省民政庁の田宝忠・庁長は10日夜舟曲県で開かれた記者会見で物資調達について触れ、テント5千張のうち4443張のほか、寝袋5千枚、折り畳みベッド2500床、綿掛け布団2万1700枚がすでに被災地に運ばれたことを明らかにした。
甘粛省政府は10日から15日間、被災者1人につき150元の生活補助を支給することを決めた。
また同日午前から、衛生部が派遣した心理カウンセラー2人、さらに甘粛省衛生庁の専門家12人が被災者の心理状態に関する調査を開始しており、調査結果に基づき今後のカウンセリング対策に着手する。(編集HT)
「人民網日本語版」2010年8月11日