通信、放送、インターネットのネットワークを融合する「三網融合」と「サッカー・ワールドカップ(W杯)」という2つの注目を集める言葉が組み合わさると、どんな効果が生まれるだろうか?カラーテレビ大手のTCLは華数伝媒ネットワーク有限公司と協力し、インターネットテレビでW杯の特別番組を放送、W杯の勢いを借りて三網融合を促進したい考えだ。国際金融報が伝えた。
TCLの責任者によると、これはTCLがサッカーファンに送る「プレゼント」だという。W杯開催中、インターネットテレビ「MiTV」のユーザーはW杯特別番組を自宅で思う存分楽しめる。TCLではさらに新浪網(SINA.com)の高い人気を誇るW杯解説番組の放送も予定している。サッカーファンは、試合の観戦と同時に、サッカーの名物解説者として知られる黄健翔氏と李承鵬氏が豪華キャストとともにW杯について語る番組も視聴できる。
W杯特別番組のおかげで、TCLのインターネットテレビの売上も活況だという。TCLの売り場係員によると、インターネットテレビは65インチの超大画面とウルトラクリアビューを搭載し、サッカーファンも納得の高画質のビジュアル効果を提供する。
中国電子視像業界協会(CVIA)のカク亜斌副秘書長によると、将来的にはすべてのテレビがインターネット機能を搭載するようになり、今年の中国の薄型テレビのうち30%以上がインターネットテレビだという。カク氏はまた、「独創的なコンテンツと統合力がなければ、インターネットテレビは単なる飾り物でしかない」とも指摘する。
専門家によると、インターネットテレビメーカーはサービスの運営に力を入れ、コンテンツプラットフォームを最適化、細分化し、コンテンツサービスのプラットフォームの差別化を図っていくことが、市場で主導権を勝ち取るカギだという。(編集KA)
「人民網日本語版」2010年6月29日
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