文字博物館の外観
文字をテーマとする中国初の国家級博物館である中国文字博物館が11月16日に開館した。
国の「第11期5カ年計画」期間の重要な文化プロジェクトでもある同館は、甲骨文の発祥地とされる河南省安陽市に建てられた。建築面積は3万4500平方メートル、メイン館の高さは32.5メートル、主体建築の屋根は、殷(商)代の饕餮紋(魔よけの獣面紋)と蟠螭紋(不老長寿を象徴する龍に似た吉祥動物紋)の金色の浮き彫りが施され、殷(商)代の宮殿建築様式のような効果をあげており、中国の文字の文化的内包が込められているだけでなく、中国文明の発展史における文字の重要な地位をも示している。
館内の所蔵品には文化財4123点、補助的な展示品1058点があり、そのうち1級文化財が305点を数える。内容は甲骨文、金文、簡牘・帛書、漢字の発展史、漢字書道史、少数民族の文字など数多くの方面に及び、中国文字発展史の幹流を示しており、「中華文明を景観式で体感できる文字の大事典」と呼ばれている。
文字博物館に入る人々(11月16日)
文字博物館の展示ホールの一角(11月16日)
文字博物館の外観(11月16日)
文字博物館の展示品を見る人々(11月16日)
参観者に木版印刷術を解説する係員(11月16日)
「北京週報日本語版」2009年11月17日 |