故宮博物院と世界建築文物保護基金が共同で進めた乾隆花園「倦勤斎」の修復保護工事が10日に完工した。乾隆花園保護工事の第1段階の作業はこれで円満に達成された。倦勤斎の中の主な部屋二つは、来年、制限つきで公開されることになる。
倦勤斎の室内
乾隆花園は寧寿宮の一部で、乾隆皇帝の在位中に建てられ、面積は約6400平方メートル。倦勤斎は寧寿宮花園の最北端に位置し、有名な「珍妃井戸」とただ一つの門を隔てて、乾隆皇帝の退位後に建てられ、故宮建築の中で技術が最も精巧で美しく、装飾が最も派手な建物であり、小さな舞台や絹に描かれた絵画、玉彫、木彫り、竹細工、竹彫などが集まり、当時の中国室内装飾芸術の最高峰を代表するものだ。
故宮博物館の鄭欣淼院長は、修復保護作業の達成は、今後故宮の保護修復にとって有益な模索で、貴重な試みとなり、故宮の修復保護史上、一里塚の意義を持つことだ、と語った。
倦勤斎の修復保護は2001年から始まり、その後さらに乾隆花園のすべての建物に広げられた。
2階から見下ろした倦勤斎
乾隆花園の修復保護工事は2017年に終了する予定で、その時には、観光客は、初めてこの建物の派手さと魅力を完全に味わうことができる。
「北京週報日本語版」2008年11月12日 |