北京五輪・パラリンピックの全メダル6千個の制作が完了し、7月3日に北京五輪組織委員会に引き渡される。スポンサーのオーストラリア企業、BHPビリトン(中国)のクリントン・ディネス社長が29日、明らかにした。
ディネス社長によると、北京五輪・パラリンピックではそれぞれ金メダル1千個、銀メダル1千個、銅メダル1千個の計6千個が必要。金メダル2千個分の金13.04キロはチリ、銀メダル2千個分の銀1.34トンはオーストラリア、銅メダル2千個分の電解銅0.83トンはチリから調達した。
メダルの金属部分はBHPビリトンがチリとオーストラリアから原料を調達し、中国の安徽銅陵有色金属集団と河南豫光金鉛集団が精錬。メダルに必要な昆侖玉は青海省が提供した。関係方面は、玉の彫刻技術に優れた揚州で玉環の加工を行うことを決定。高品質の昆侖玉4トンは揚州で加工された後、中国印鈔造幣総公司の上海造幣所でメダルの制作に使用された。全メダルの制作には5月余りを要した。
メダル制作技術の複雑さに国際オリンピック委員会(IOC)からの強度面の特殊な要求が加わり、メダル玉環の素材・技術的な要求は相当高くなり、制作時の加工誤差は頭髪の太さの3分の1以下になったという。
「人民網日本語版」2008年6月30日
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