北京市の対外経貿大学で総務の仕事をする陳怡琴さんは現在、妊娠6カ月。「北京の庶民の間ではねずみ年の子供は性格が良く利口に育つと言われています。それに今年はオリンピックのおめでたい年でとても縁起がいい」と顔をほころばせる。オリンピックベービーを産もうと最初から計画していたわけではないが、陳さん夫妻の家族たちも、赤ちゃんの生まれ年が2008年という記念すべき年となったことを心から喜んでいる。「広州日報」が伝えた。
陳さんと同じく今年赤ちゃんを出産予定の夫婦は少なくない。人口専門家の推計によると、子供を産むのに縁起の良いとされるいのしし年で出産ラッシュとなった昨年に続き、今年出産を計画する夫婦も多く、約1800万人の新生児が誕生する見込みだ。しかし北京大学社会学部の夏学鑾・教授は、この2年間のベビーブームで生まれた赤ちゃんの将来は楽観できないと分析する。社会資源の不足に直面し、託児所の入所に始まり、小中高への入学、大学入試、就職活動にいたるまで、つねに高い競争率にさらされる恐れがあるからだ。
「人民網日本語版」2008年1月22日 |