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社会  
南京市民 歴史を認識し、未来に目を向ける

 

本誌記者 徐 蓓

12月13日は南京大虐殺同胞受難70周年の記念日だ。同月6、7の両日、本誌記者が歴史的な大虐殺の被害に遭った南京を訪れ、普通の市民数人にランダムに取材し、彼らのこの悲惨な歴史に対する理解と見方を聞いた。

程衛平さん(看護婦)

母の言うところによると、母方の祖母は当時日本軍に殺害されたそうで、その時、母はわずか8歳だった。母の下には妹2人と弟一人がいる。お祖母(ばあ)さんを殺した日本軍の目には、少しも関係のないお祖母さんしか目に入らなかったのかもしれない。しかし、彼らはどうしてお祖母さんを殺した瞬間、この世に身寄りのない孤児がまた4人増えたことに思い至らなかったのだろう。幼いときに母親の愛情を失ってしまった母にとって、この痛手はいつまでも癒やすことができないものだ。

70年の歳月が過ぎ去った今は、人々は前向きにするべきであり、いつも過去の苦痛を振り返ることに浸(ひた)っていてはならない。しかし、中日両国の人民と両国の政府はこの歴史を認めなければならず、われわれはこの歴史を認識し、その中から教訓を汲み取り、未来に目を向けるべきだと思っている。

耿祝芳さん(高校の歴史教師)

南京大虐殺は中国人民に大きな災難をもたらした。われわれはこの歴史を語る時、この歴史を忘れないようにと生徒たちに教えると同時に、苦難を回想するだけでは何ら益にもならず、先のほうに目を向けるべきだとも教えている。悲劇をめぐる論議が永遠に行われていってはならない。平和と発展が現在の世界のテーマだからだ。中国人であれ日本人であれ、この歴史を直視すべきで、回避の姿勢をとってはならない。実際の行動でこの歴史に正しく対処し、教訓を汲み取ることは、世界の平和のために貢献をすることだ。どの国であれ、平穏な環境があってはじめて発展を遂げることができる。世界の平穏な環境があってはじめて各国はともに進むことができる。だから、この角度から言えば、われわれがこの歴史を教えることは、ほかでもなく平和のためだ。

巩琳杰さん(職業高校二年生)

学校の組織によって「南京大虐殺記念館」を参観したことがある。受難同胞の遺骨やこの歴史に関するドキュメンタリーを見てたいへん驚き、とても胸が痛んだ。でも館内で日本の若者が折った千羽鶴をたくさん目にした。現在、多くの南京市民が当時中国人を殺した日本人を憎んでいるかもしれないが、それはもう過ぎ去った昔のことだと思う。昔の中国が立ち遅れていたため、戦争の中では決まって被害者になったのだと思う。現在、人々は日本への憎しみを捨てることが必要だ。それは、日本には最終的に平和を愛する人がたくさんいるからだ。そして中国と日本は経済や文化の面で頻繁に交流し合っており、日本の多くの先進的な技術もわれわれが学ぶに値するものだ。

日本の若者と交流する機会があれば、わざわざこの歴史に言及することはできないが、彼らが教科書でこの歴史を勉強していなかったり、またはこの歴史に関する描写が客観的でなかったり、真実ではなかったりした場合、私の知っている歴史や南京大虐殺記念館での見聞を教えたり、南京へきてもらったりしようと思う。

陳海涛さん(ガイド)

私は江蘇省常州市からやってきて、南京生まれではないので、子供の時から南京の歴史についての愛国主義教育を受けたことは少ない。南京大虐殺のことは歴史の教科書で知ったが、年が小さかったせいか感性的な認識はあまり多くない。

現在南京で仕事しているため、この町で結婚するつもりだ。いずれにしても将来子供ができたら、南京大虐殺記念館へつれて行ってあげて、この歴史を正しく認識させ教えようと思う。私も中日両国の平和を愛する人々が現在に立脚し、将来に目を向けるよう望む。

「北京週報日本語版」 2007年12月12日

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