東日本大震災から2カ月を迎えるにあたり、中国の程永華駐日大使は中国が日本に行った援助を振り返り「歴史上前例のないものだったと言える」と述べた。中国新聞社が伝えた。
程大使は中国が日本に行った援助を3つのレベルから振り返った。
まず、首脳レベルでは3月18日午後に胡錦濤国家主席が弔意を表しに日本大使館を訪れた。これは中日関係の歴史において初めてだし、中国外交の歴史においても異例のことだ。4月12日には温家宝総理が菅直人首相に電話で見舞いの意を表明。また、日本側による震災との闘いや被災者の救援を支持し、救援活動や復興で協力を強化する意向を強調した。
次に、中国の救援隊15人が3月13日昼に国際救援隊の中で最も早く日本に到着した。中国の救援隊は早くも11日には日本行きを求め、12日には全隊員が集結していた。命令を待つ隊員の中にはニュージーランド地震の被災地から帰国したばかりの者や、雲南省盈江地震の救援隊から選ばれた者もいた。救援隊は3月21日に順調に救援任務を終えて帰国した。これも国際救援隊の中で最後の撤退だった。
最後に、中国は日本に計3000万元の緊急無償人道支援を行ったが、これは過去最高額だ。商務部は3月12日に援助に着手。日本側の要請に応える形でタオルケット2000枚、テント900張、非常用電灯200個などの救援物資を3回に分けて送った。
しかも中国からの援助はこれらには到底止まらず、燃料油2万トンも提供した。3月15日に日本のある閣僚が「燃料油の深刻な不足で被災地に物資を輸送できない」と中国側に電話してきた。中国側は2日後には1億8000万元相当の燃料油の無償援助を指示した。外交の歴史を振り返ると、中国がこれまでに燃料油を無償提供したことがある国は朝鮮とモンゴルだけだ。
中国の地方政府や民間機関からの援助となると、さらに枚挙にいとまがない。例えば浙江省は友好県の静岡県に直接100万元を寄付した。中国赤十字は日本赤十字に2600万元を寄付した。
さらに3月31日に福島第1原発で作業した大ポンプ車も中国の三一重工集団が無償援助したものだ。三一重工は100万ドルのポンプ車を提供したのみならず、技師3人を現場に派遣して技術指導も行った。(編集NA)
「人民網日本語版」2011年5月12日
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