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分析・評論  
中国人は「我が事のように感じている」

葉小文

(中日友好21世紀委員会中国側委員

中央社会主義学院第一副院長 中華文化学院副院長)

 

日本の巨大地震、驚天動地の大津波、福島の恐怖の原発危機―。連日の衝撃的な報道に中国の人々は心を痛めている。一衣帯水の中国では、上は総書記や総理から下は庶民まで、誰もが助け合いの気持ちを示している。千言万語を一言に凝縮すれば、三月十四日、温家宝総理が人民大会堂で国内外の記者に述べた「我が事のように感じている」だろう。

我々は沈痛な気持ちで、「我が事のように感じている(感同身受)」。警察庁によると、震災で死亡が確認された人々(収容された遺体数)、行方不明者はそれぞれ一万人を超えている。日々増え続ける数字を見て、我々は亡くなった方々に深い哀悼の意を表するとともに、全ての日本人に心からのお見舞いの気持ちを伝えたいと思っている。また、今でも苦難に苛まれている人々が生きる力を取り戻す手助けをしたいと願っている。

我々はその場にいる気持ちで、「我が事のように感じている」。三月十一日の大地震発生以来、福島第一原発は危険な状況が続いている。目下、同原発の六機のうち四機で爆発が起き、3号機は建屋が破損し、放射性物質が充満している。福島は日本版チェルノブイリになるのだろうか?核危機に全世界が神経を張り詰めている。この瀬戸際でも、原発職員五十人が現場に残り、命をものともせず、3号機に冷却用の海水を注入していることを注意深く 見守っている。三月十七日午前、二機の自衛隊ヘリコプターが3号機に対する注水作業を開始し、現場では白い蒸気が立ち上ったのが確認された。この注水が原子炉冷却の目的を達せられるのかどうか、こうした作業がそもそも効き目があるのかどうか、全くわからない。しかし、日本をさらなる核災害から守るため「一か八かの勝負」に出た命がけの人々に敬意を表する。 その後、電源は復旧したものの、事態の深刻さは変わらず、放射能の流出を完全に制圧できたとはいえないが、総じて安定の方向に向かっているようだ。我々は危険を顧みず、戦い続けている人々に重ねて敬意を表する。

我々は心を通い合わせ、「我が事のように感じている」。二〇〇八年の四川汶川大地震の際、日本政府と国民が被災地に提供してくれた救援支援や物資を中国の人々が忘れることはない。現在、中国は少しも躊躇せず、被災地のみなさんに援助の手を差し伸べている。救援隊が駆けつけ、大量の救援物資を送り、二万㌧のガソリンとディーゼルオイルが続々と発送されている。温総理は「日本の必要に応じて、引き続き必要な援助を行う」と宣言した。今回の救援活動を通じて、我々が目にしたのは、中国の大国の気概と広い度量だった。中華民族は「隣人の災難を救うのは道だ。その道を行ってこそ幸福になれる」という『左伝』の教えを信じている。

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