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分析・評論  
大愛に国境なし、苦難を分かち合おう

 

M9.0の巨大地震が発生したのは日本だが、多くの中国人の心を揺さぶった。被害が深刻だった仙台市はかつて魯迅が留学した都市で、仙台市を含む宮城県内には現在三万人以上の中国人が住んでいる。巨大な自然災害を前に民族に関係なく助け合い、国籍に関係なく心を配り合うのは、人類の大愛、大義だ。被災地の中国人は日本の支援を受けて、難を逃れることができた。震災との戦いと救援活動の過程で、われわれは在日中国同胞に、自らの安全を確保すると同時に、ボランティア精神を発揮して、援助を必要としている周囲の日本の友人一人一人を助けるよう心から望む。

天災は非情だが、人には情がある。苦しいときにこそ、真の情がわかる。地震、津波、土石流は非情で、人類が直面する共通の脅威だ。中日両国の経済関係は緊密で、相互に依存している。日本の工場で何らかの部品が震災で生産停止に追い込まれれば、中国の企業・産業チェーンの正常な回転に影響する可能性もある。地震や津波の災害を前に、中日両国民は心を結び、手をつなぎ、苦難を分かち合い、震災に共に立ち向かい、できる限り被災者の命を救い、正常な生産・生活秩序の回復に努めなければならない。

現在、余震がまた引き続き発生しており、福島原発の危機も回避には至っていない。救援、復興が日本全体の最優先課題となっている。政界の各党派も「政治休戦」に入っている。菅内閣は震災との戦いと復興の両面で重任を担っている。また、混乱せず整然と秩序を保って震災に対処した日本国民の姿は、われわれに深い感銘を与えた。中国は日本が地震対策、救援活動で示した長所は参考にすべきだ。日本政府には国民を導いて震災に打ち勝つ能力があり、強靱で勤勉な日本人は必ず郷土を再建することができると、われわれは信じている。

来年、中日国交正常化四十周年を迎える。振り返ってみれば、中国の現在の発展は日本との友好協力関係と不可分ではない。未来の中日関係も今度の震災救援活動や郷土再建と緊密なつながりがある。中国政府と人民は引き続き日本に援助の手、友好の手、協力の手を差し伸べている。巨大な自然災害を前に、私たちはひとつの家族だ。

「北京週報日本語版」2011年4月25日

 

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