日本政府の初期統計データによると、3月11日の東日本大震災で避難生活を送る被災者は13万人以上に上っている。一部の人はすでに周辺各県に落ち着いたが、まだ被害が深刻な地域の避難所に留まっている人もおり、その中には在日華僑も含まれる。こうした中、在日中国企業がこのほど、「暖衣飽食(衣服と食物が保障され、不自由の無い生活を送ること)」チャリティ活動を企画し、被災者に中華料理を振る舞った。日本新華僑報網が報じた。
現地メディア報道によると、在日中国企業約300社で構成された公益団体「日本中華総商会」が20日、宮城県気仙沼市本吉町の峰仙寺で中華料理の炊き出しを行い、同寺院で避難生活を送る被災者約2千人に美味しいご馳走を振舞った。
今回の炊き出しの発起人は、仙台市泉区で貿易会社を営む、日本中華総商会会員の楊尊東氏(49)。楊氏自身も、会社の備品の多くが破損する被害を受けたが、被災者のことを心から思いやり、「避難所で暮らす人々に温かい中華料理を食べてもらおう」と商会に提案した。
東京や仙台の中華料理店で働く調理人約30人が炊き出しに参加した。彼らは、チャーハンやザーサイスープなどを作り、本吉町の避難所14カ所の被災者に計2千セットを熱いうちに届けた。
本吉町の松尾コミュニティセンターに避難している佐藤さん(74)は、「ここはまだかなり寒い。温かい湯気の立つチャーハンとスープを食べることができて、最高に幸せ。味も本格的でとても美味しい」と満面の笑みを浮かべて話した。(編集KM)
「人民網日本語版」2011年4月22日
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