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救援活動  
香港ボランティアチーム 被災地でメンタルケア

 

東日本大震災からすでに1カ月が経ち、被災後の復興への道のみならず、心を取り戻す道を進むことが求められている。香港から「実戦経験」豊かな被災後メンタルケアボランティアチームの初陣24人が、被災の最も深刻な地域に入り、わずか数日間で、心に傷を負った被災者230人以上の治療にあたり、被災地に希望をもたらした。ウェブサイト「中国新聞網」が19日付で伝えた。

ボランティアチームのリーダーで香港「被災後メンタルケア協会」の杜永政・総幹事は、米ホワイトハウスに危機予防専門家として認定されている。杜総幹事は記者に対し、日本経済・社会の被災後の復興と組織力は極めて強力で、日本人の心理的な受容力も高いが、日本の被災後のメンタルケアは依然足りないと語った。

▽段ボールに囲まれ暮らす被災者 ボランティアを抱いて泣く

「被災者が暮らす避難所の建物は非常に頑丈で、食料も水も山のように積まれているが、傷ついた人々が小さくひとつずつ段ボールで仕切られた仮の『部屋』の中にいる。これでは『ホームレス』と一緒だ!」。香港に戻ったばかりの杜総幹事の語調は平穏ではなかった。

ボランティアチームはメンタルケア専門家、通訳、およびその他の熱心な人たちで組織され、今月14日から18日まで、甚大な被害を受けた岩手県花巻市に赴いた。チームはこれまでにも四川大地震、スマトラ島沖地震、マニラバスジャック事件など、多くの大災害に参加している。

ボランティアチームの趙威廉・顧問は初めて日本に着いた時の状況を振り返る。「現地のメンタルケアスタッフは初めて私たちと会った時、私たちをつかんで声を上げて泣いたんです。これが本当に心の内をなかなか表に出さないあの日本人なのかと、驚きましたね」。

杜総幹事によると、1人が亡くなると、周りの7人の情緒に影響があるという。しかし日本は先進国であり、経済条件も良いため、被災者の心理的ショックはさらに大きい。

▽励ましの映画を毎日上映 カウンセリングを提供

ボランティアチームは7チームに分かれ、それぞれ被災家庭訪問、被災者の不眠治療、情緒を落ち着かせる講座などを開いた。彼らは香港市民が義援した2トンの生活物資、食料、お見舞いのカードなどのほか、パソコンや上映機も持ち込み、被災者のために毎晩、日本を励ます映画を上映、さらに日本語の災害復興歌謡を歌うなど、出来る限りの手を尽くして被災者を元気付けた。

心を喪失させるような場面にあった時は、メンタルケア経験が豊富な杜総幹事にも忘れがたい。あるおばあさんの一家9人は最初の地震で事なきを得たが、直後の津波がこの家庭を飲み込み、おばあさんは一夜にして家族8人を失った。

「おばあさんは最初は非常に落ち着いていました。礼儀正しいほほえみをうかべ、何事もなかったかのようでした」。杜総幹事は、メンタルケアの結果、おばあさんが大声で泣き出したと語った。

ボランティアチームはわずか数日間で、200人以上の被災者にメンタルケアを提供、被災者1人あたり1時間のケアに限られ、最も切迫した「応急」メンタルケアだった。ボランティア達は被災者1人1人の辛酸をなめ尽くした体験を心ゆくまで聞くことはできなかったが、多くの日本人は香港人ボランティアの懐の深さに心を打たれた。(編集HT)

「人民網日本語版」2011年4月21日

 

 

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