東日本大震災とそれに伴う大津波や原発放射能漏れ事故が発生した後、多くの在日中国人が続々と帰国した。上海は、彼らの多くが戻ってきた都市のひとつだ。「日本新華僑報」記者が、震災後の中日路線や旅客出入国の状況について、上海虹橋空港税関を取材した。
虹橋出入国検査所によると、大震災発生直後の一週間は、在日中国人の帰国ラッシュとなり、中日路線の各便はかなり混み合ったという。その翌週以降は、虹橋空港から中国に入国する日本人旅客の数が普段より2割減少、中国に帰国する中国人旅客は震災前の2週間に比べ150%増加した。その後も、余震などの影響で、中日路線の各便の旅客数は激減した。
3月11日から4月11日までの間に、虹橋空港を離発着した中日路線各便の旅客数は計4万7千人、うち日本に向かった中国人はわずか4800人と、震災発生前に比べ30%減少した。これに対し、中国に戻る中国人旅客は7100人と、震災発生前に比べ50%増加した。
震災発生前の1カ月間に日本を訪れた団体ツアー客は計300人以上に上ったが、震災後の1カ月には、わずか1団体・10人だけだった。
関連部門は、このような傾向は今後も続くと予測している。例年なら、日本の学校では、春休みが終わって新年度が始まり、多くの中国人学生が日本に戻って来る時期だ。しかし、震災が発生したことで、大多数の留学生が安全面を考慮して日本に戻る日を延期している。また、日本へのお花見ツアーを計画していた観光客も、次々とツアーをキャンセルした。(編集KM)
「人民網日本語版」2011年4月14日
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