国家質量監督検験検疫総局(質検総局・品質管理部門)は先週末、日本食品禁止範囲を拡大すると再度公告した。10日、南京市内のスーパーに現在並べられている日本製食品はどれも東日本大震災前に生産されたものだった。各有名日本料理店も、震災前に輸入した日本産食材の在庫がなくなり次第、日本近海物の海産物を使用しない、と強調している。
東日本大震災後の放射能漏れで最初に影響を受けたのが日本近海物の海産物。質検総局は先月24日、福島県、栃木県、群馬県、茨城県、千葉県から輸入される乳製品、野菜とその加工品、果物、水生動物、水産物の輸入を禁止すると公告している。
「私どもはすでに日本産水産物の輸入を取りやめています。在庫が終わり次第、カナダ産、大連産の海鮮に代えます」。市内のホテル・金陵飯店内の高級日本料理店、桜花苑はこれまで本物の日本産食材が売りだった。同ホテル担当者は記者に対し、現在は顧客への食品安全を最重視しているとした。同ホテルはこれまで、日本産海産物を高級料理用として上海の大手商社から仕入れてきた。「今は半月分ほどの在庫が残っています。今月中旬から下旬にも切れるでしょう。その後はカナダ産の高級海産物、また大連産の国産海産物に代え、日本産水産物の輸入はいたしません」と担当者は語っている。(編集HT)
「人民網日本語版」2011年4月11日
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