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分析・評論  
国際救助への参加で「メイド・イン・チャイナ」のイメージ向上

 

国際社会において「メイド・イン・チャイナ」と言うと、「安くて低品質」な製品を連想する人が多い。しかし、中国企業は本当にこのようなローエンド製品しか生産できないのだろうか?昨年10月のチリ落盤事故の救出作業、そして現在行われている福島原発の復旧作業から、「メイド・イン・チャイナ」の国際的イメージが変わりつつあることがわかる。新華社が伝えた。

福島原発における放射性物質漏えいの危機に、世界各国が神経を尖らせている。そんな中、中国の設備製造会社・三一重工は62メートルの高さから放水できるポンプ車を無償で寄贈、福島原発の復旧作業において大きな力を発揮し、世界から注目を集めた。

福島第一原子力発電所で放射性物質が漏えいし、日本は各種の最新設備を使って原子炉を冷却すべく、様々な手立てを考えた。消防車、軍用ヘリコプターによる放水では命中率が低かったことから、チェルノブイリでの経験を参考に、ポンプ車による放水が提案された。ポンプ車のブームの長さで世界最長記録を持つ三一重工が、最新のポンプ車を探していた東京電力の目に留まったのは当然のことだった。

詳細な計算の結果、東京電力は原子炉の冷却作業用に62メートルのポンプ車を購入する意向を三一重工に伝えた。状況を知った三一重工は、中日の赤十字社を通じてポンプ車を寄贈、さらに全方位的なサポートを提供したいと申し出た。

三一重工の62メートルのポンプ車は3月19日、中国人の祈りとともに中国を出発した。設備の調整、日夜にわたる陸海輸送、操作員の研修、放水テストなど8日間にわたる事前任務を終え、ポンプ車は27日12時45分、ついに福島原発の指揮センターに到着、31日12時より福島原発1号機への放水作業をスタートした。最新の情報によると、ポンプ車は正常に稼動しており、放水の効果は良好で、放水作業は今後1カ月あまりにわたって続くという。

日本国内では、福島原発の復旧作業に中国のポンプ車が投入されたとのニュースが数十の大手メディアによって報じられ、日本の人々、政府から感謝の声が上がっている。メディアによると、日本最長のブームを誇るこのポンプ車は、親しみをこめて「大キリン」などのニックネームがつけられたという。

ブームの製造技術把握は、そう簡単な道のりではなかった。ブーム技術はコンクリートポンプ車にとって要となる技術であり、この技術はこれまでドイツ、米国が握っていた。三一重工は自主開発・革新を重ね、1998年についにこのコア技術を把握、知的所有権を持つ国産コンクリートポンプ車の開発に成功した。これは中国初の国産ポンプ車であり、国外ブランドの独占状態を打破することとなった。

それから10年間の発展を経て、三一重工のポンプ車は37メートルから72メートルに成長し、三一重工を代表格とする国産ポンプ車は完全に輸出品に取って代わった。三一重工は世界最大のコンクリートポンプ車製造基地となり、ポンプ車の年間生産台数は4000台あまりに達した。

昨年10月のチリ落盤事故の救出でも、三一重工のSCC4000型キャタピラー式クレーンが救出用のケージ引き上げという重要な任務に選ばれた。

中国製の設備がチリ落盤事故の救出に選ばれたことで、「メイド・イン・チャイナ」の品質に対する国際社会の初歩的な理解が得られたとすると、今回、建設機械の製造強国である日本が中国のポンプ車の購入を申し入れたことで、「メイド・イン・チャイナ」に対する国際社会の認可が大幅に高まったことは間違いないだろう。(編集SN)

「人民網日本語版」2011年4月6日

 

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